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鉢選びの基礎とポイント8(潅水と根の成長)

 鉢の重要性は近年のガーデニング文化の発展に伴い以前より重要な役割を果たすように変遷してきた事は数回にわたるご説明で理解頂けた事と思いますが、今回は鉢で植物栽培をする上で最も重要なポイントについてご説明させて頂きます。

 まず鉢の中で根がどのように伸びていくかと言う事を知ることが重要です。一般的には根は鉢の3分の1より下の部分に多く分布していると言われています。しかしながら根が十分張っているかどうかは必ずしも一定ではありません。ポット苗などを定植する際に気付かれた事もあると思いますが、根が白く綿毛状になりポットの形の状態でしっかり張った苗や、根が十分張っておらず土が簡単に崩れてしまうような苗など見る事が出来ますが、鉢栽培でも同じ事が言えます。

 鉢で植物を育てる場合に根を十分張らせる事が出来るかどうかは実は潅水(水やり)と密接な関係がある事は意外と知らない方が多いと思います。鉢の特徴を今一度考えてみると鉢は地面と違い鉢自体で水分をコントロールできないと言う事です。鉢栽培の場合の水分補給は我々人間が人工的に水を与える訳ですが、潅水を頻繁に行えば鉢の中の土はいつも湿った状態になり土が乾く事が少なくなります。また根に必要な通気性もなくなり酸欠な状態になる訳です。

 以上の事から考えると水分が十分ある土では、根が水分を摂取する事が容易になり苦労しなくても(根を伸ばさなくても)水分を得る事が出来ます。また根は一般的に通気性の良い状態を好みますが、湿度が高すぎる鉢の底では十分にその状況を確保できず通気性を求めるために鉢の中の土の表面にその環境を求めます。故に潅水を頻繁に行いいつも湿った状況である場合の根は鉢底深く伸びる事無く地表に近い部分で根を張らせますので根張りが少なく、植物の地上部は言うまでもなく良い状態で育つ訳がありません。

 鉢での植物栽培は潅水を頻繁に行うのではなく乾かしぎみで管理する事が重要なポイントです。あまり乾いてしまえば植物を枯らすような事にもなりかねませんし、乾かしぎみという概念は非常に難しいものですが、簡単に言えば乾いたり湿ったりと言う状態をメリハリをつけて管理すれば分かりやすいと思います。もっと簡単言えば乾いたらたっぷり水を与える事ですが、我々人間も同じでのどが渇けばこそ飲むものが美味しいと言う事です。乾かすと言う事はなかなか簡単に出きる事ではありませんが我々人間が十分我慢することが鉢での植物栽培を成功させる秘訣です。過保護は人間の成長に大きな弊害をもたらしますが、植物も同じだと考えて頂ければ問題ありません。

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