グリーンエコートップページ ガーデニングコラム

鉢選びの基礎とポイント9(鉢替え)

 鉢選びの基礎とポイントについて何回かに分けて簡単にご説明させて頂きましたが、今回は鉢植えの宿命的な問題についてご説明させて頂きます。鉢で植物を栽培する場合、通常の地植えとは全く違う考え方をしなくてはならない事はご説明させて頂きましたが、土の量に制約がある事から植物の成長の度合いに応じて鉢のサイズを替えていく必要があります。よく使われる言葉では鉢替えと言われています。

 それでは何故鉢替えが必要かと申しますと、一番大きな理由が植物の成長に伴い根も伸びますので、鉢の中を根がおおいつくし、ある一定以上伸びることを妨ぐ為です。根の伸びが抑制されるという事は、大きくなっていく地上部に十分な水分や栄養を供給できなくなる事によって植物の成長に大きな悪影響を及ぼします。

 次に根が張り過ぎると鉢の中いっぱいに根が覆いつくし根詰まりを起こします。水分や酸素の供給が不十分になる事などから根腐れを起こしたりもします。当然の話ですが基礎になる根の部分が腐ってしまえば地上部も枯れてしまいます。鉢植えの植物を放っておいて枯らしてしまう原因の多くは根詰まりによる場合が多い事は意外に知られていない事であります。

 また何度も水やりを繰り返す事により土の団粒構造が壊れていき水はけが悪くまた水持ちが悪い、いわゆる通気性の悪い状態に陥ります。根にとって酸素は必要不可欠なものであり通気性が悪くなれば、根の成長が悪くなったり最終的気には根腐れを起こし植物の成長を大きく妨げることになります。

 以上の事から考えて頂ければ解る事だと思いますが、鉢植えの植物はその種類や地上部の成長の度合いに応じて鉢のサイズを大きくしていく必要があるという事に気付かれたと思います。鉢替えは非常に重要な作業のひとつであると言う事です。鉢替えは状況によっても異なりますが毎年あるいは二年に一度くらいするのが一般的な考えです。土の劣化や根の発育状況は地上部をつぶさに観察していけば気付く事ですので、十分に気配りをする事によって鉢替えのタイミングを計って下さい。

 また鉢のサイズを替えていく時は小さな鉢からいきなり大きな鉢に替える事は避けた方が賢明です。面倒だからといっていきなり大きなものにする事は一見良さそうに見えますが実は弊害の方が多い事を念頭において下さい。何故かというと根は鉢の側壁に届くとそこか分岐する性質がありますので根が十分鉢を覆いつくしてからは鉢替えをする事が最も望ましい状況です。とにかく限られた状況の中でいかに根を多く張らせる事が鉢での植物栽培に欠かせないポイントになります。根の張り具合は鉢から株を抜いてみるのも良いですが根が未生育の場合は土が崩れるリスクもありますので、出来れば鉢底の穴から根が出ているかどうかで判断する事をお勧めします。また一度に大きな鉢に替えた場合の弊害として考えられる事は、鉢の中の土は植物が根から水分を吸い上げる以外に乾燥する要因が少ないので小さな苗をあまり大きな鉢に植えると水分過剰から根の張りが著しく悪くなる事が多く植物の成長に大きな影響を及ぼします。

 今回は鉢替えの事についてご説明致しましたが、難しく考えるのではなく植物と仲良くする事で根の状態を最適な状態に保つことが出来れば鉢植えでのガーデニングをより楽しむ事が出来る事でしょう。またベランダや屋上でのガーデニングの奥行きもより深くなり素晴らしいガーデンライフが満喫できる事と思います。皆さんも是非試してみては如何ですか。

グリーンエコートップページ ガーデニングコラム
Copyright(c) 2005 GreenEcho.Co.Ltd. All Rights Reserved.                          Web Produced by GreenEcho