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花たちの食卓(肥料の基礎知識)

 日頃ガーデニングを楽しんでいらっしゃる皆様の中でも、肥料の知識を持っている方は非常に少ないのが現状ではないでしょうか。植物にとって肥料は我々の食事と同じで非常に重要な役割を果たすものでありますので是非勉強していただきその事を実践していただければ、さらに奥深いガーデンライフが満喫できる事と思います。

 今回は肥料についての基礎である部分に少し触れさせて頂きたいと思いますが、まず始めに小中学校の頃に戻っていただき植物の基本的な生態について考えますと、植物は太陽の光を受けて二酸化炭素をと水から炭水化物をつくり酸素を出している事は昔懐かしい学校の授業で習った事で殆どの皆様が覚えていらっしゃると思います。そこで植物が基本的に必要なものは何かと申しますと、まず始めに光(太陽光線)次に空気(酸素や二酸化炭素)、水、温度(気温)、養分(肥料)などを挙げる事が出来ます。全ての事が上手く噛み合う事で植物たちは健康な状態で育つわけです。

 植物の体は我々人間と同じで90%が水分であると言われていますが、水分はそれほど重要なものであり、水やりをさぼって植物を枯らしてしまう事などは論外であり、最低限の管理の上に肥料の問題がある事を認識する必要があります。どの要素が欠けても問題が発生し物事が上手く運ばなくなりますので、全ての事がほどよくバランスを保つ事を心がけるべきです。

 肥料には色々な要素がありますが肥料の三大要素といえば、チッ素(N)リン酸(P)カリ(K)であり、この言葉は少なからず皆様も耳にされた事があると思いますし、それほど植物にとって重要な肥料であります。またこれらの三大要素は土の中で不足しがちであり、植物栽培にとって目に見える大きな影響がある事から最も重要視されています。

 しかしながら肥料の三大要素という言葉は分かっていても、その働きや効果については今一歩分からないのが現実です。学術的に説明すると難しくなりますので出来る限り簡単に説明させて頂きます。

チッ素(N)

 チッ素は簡単に言えば葉などの植物自身を成長させる養分であり、植物のたんぱく質を構成している成分です。植物が大きく成長する事に欠かせない成分でありチッ素不足になると葉の色が黄色っぽくなり成長が鈍り大きくなりません。窒素が適当に与えられているものは葉色が生き生きした緑色ですのでひと目見れば分かります。それではチッ素をたくさん与えれば良いかというとそうではなく、チッ素過剰な植物はただ大きくなり葉がたくさん茂るだけで軟弱なものになり、病虫害に対する抵抗力がなくなったり寒さに弱いものになってしまうので、ほど良く与えることが重要です。現代の子供たちを見れば分かりますが栄養過剰で体ばかり大きくなっているにも関わらず以外に病弱な子達が多いのはこの理屈と同じです。

リン酸(P)

 リン酸は簡単に言えば花や実など育てる養分であり、根の成長や開花や結実に大きく影響します。不足すると葉色が暗い緑色や褐色また青銅色になり、花の数が少なくなったり実がつきにくくなったりします。また根の成長が悪くなるので、しっかりしたものにならず茎が細くなったり葉が小さくなったりします。リン酸過剰の場合は比較的症状は現れにくく微量要素の吸収に影響が出ます。

カリ(K)

 カリは簡単に言えば茎を育てる養分であり、植物の生命活動の多くの部分に関係していますが、根や茎を丈夫にするものだと理解して頂ければ分かりやすいと思います。不足すると葉の先端などが黄色くなったりします。カリ過剰の場合はリン酸と同じで症状に現れにくいものですがここでも微量要素の吸収に影響が出ます。

 今回は肥料の三大要素について簡単にご説明させて頂きましたが、タイトルでもある『花たちの食卓』と言う概念を我々人間と同じものであると考えて頂く事が重要で、どの要素も極端に与えるのではなく、バランスよく与える事が健康を保つ秘訣です。・・・人間も植物も同じで良い食卓になればその食卓を囲む者達も幸せになれるはずです。

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