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花たちの食卓(肥料の基礎知識5)

 『花たちの食卓(肥料の基礎知識1〜4)』では肥料についての基礎知識をご説明してまいりましたが、今回はその肥料の与え方についてご説明させて頂きます。学術的な知識については書籍などで勉強すればある程度の事は理解できますが、いざ実践するとなるとなかなか難しいものであります。やはり経験を積むほか方法は無いというのが現実ですが、注意すべき施肥の基本的な事について進めて行きたいと思います。

 肥料をいつ頃どのくらい与えれば良いかという質問は常日頃、最も多く受ける質問のひとつですが、この問題は潅水と同じくらい言葉で表すのは難しく、具体的にお伝えする事は出来ませんが、まず始めに施肥の方法には大きく分けて2つに分類される事を理解して頂きたいと思います。ガーデニングファンの皆様ならおそらく耳にされた事はあると思いますが、ひとつは元肥でもうひとつは追肥です。元肥は植物(苗など)を植える場合にあらかじめ土の中に施しておく肥料です。

 元肥を与える場合は苗の根に直接肥料が触れない事が最も重要なポイントです。その訳は定植した苗の根をまずはしっかり成長させる事が重要だからですが、肥料が根に触れていたり、すぐ近くにある事によって根は肥料を求めて成長する事を怠けてしまい、その事がその後の地上部の成長にとって大きな弊害になるからです。まずは根を多くまた長く伸ばしその後に肥料に出会う事で元肥の効果をあげるテクニックであるという事です。そのような事を考慮すると元肥はゆっくり効く緩効性のものや遅効性のものをお勧めします。特に有機質肥料は土中の微生物により分解された後に吸収される特徴がありますので元肥に適したものであります。

 次に追肥ですがこの場合は元肥を与える事に比べると難しい面があります。植物の種類によっても成分や量が異なりますので一言で表す事は出来ませんが、その植物の生育状況に応じて臨機応変に対応する事が重要です。一般的には生育期の初期には植物自身を充実するためにチッ素の多いものか平均的にバランスのとれたものを与え、中後期は花を多くつけたり実を多くならせるためにリン酸やカリを多く含むものが適していますが、初心者には手に負えない部分もありますので、施肥の最も簡単な考え方に基づいてスタートする事が望ましいでしょう。

 最も簡単で基本的な肥料の与え方はお礼肥と寒肥です。お礼肥とは花を咲かせて体力を使った後に体力を回復させる施肥の方法で、別の意味でも私たちを花で楽しませてくれた植物たちにお礼の意味をもって肥料を与える事で植物たちへの意識も大きく変わります。また寒肥は宿根草や樹木など何年も生きる植物にとっても有効です。春になり地上部が生育を始める前に根が動き始めますが、その活動初期の段階で十分に体力を与え最高のスタートがきれるように与える施肥の方法です。

 施肥の方法はなかなか難しい事でありますが、簡単な事からはじめれば誰でもチャレンジできるものです。お礼肥と寒肥は施肥の最も基本的な事でありますので、最低限の施肥の方法だと認識して頂きたいと思います。

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