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花たちの食卓(肥料の基礎知識6)

 『花たちの食卓(肥料の基礎知識)』を5回に渡りお話させて頂きましたが、肥料の知識というものは以外に乏しく、広く皆様に浸透していないのが現実です。植える事だけがガーデニングだと勘違いされている場合も少なくなく、ガーデニングの本当の楽しみは、植えたものを育て、その植物たちと共生することが最も大切な事であることを考えると肥料を上手に与えることは、家族やペットなどの食事と同様、命あるものが生きていく上で最も重要なことであります。

 我々生き物が生命活動を行う上で、食というものは除外することの出来ない最も重要なものである事を前提に考えれば自ずと見えてくるものですが、基本的な概念を説明させて頂きます。

 まず始めに植物に肥料を与える時期については前回の元肥や追肥のところで簡単に説明させて頂きましたとおり、植替え直後や花木などで夏に来年の花芽が形成される時期、生育の不良な状態、冬の休眠期などの時期であり、我々人間と同じものであると考えれば問題ありません。

 肥料の与える量についても勘違いしている場合が多く、沢山与えれば効果が出るという考えは最も危険な考えで、この考えは人間側からみたエゴ以外の何者でもありません。植物にとっては大変迷惑なことで、欲しくもないのに無理やり食べさせられたら、美味しい食事も台無しになってしまいます。適切な時期に適量という言葉がベストですが判断が難しいので、基本的には少なめに与えることです。液肥なら薄めなもので、どちらの肥料も様子を見ながら何回にも分けて与える事が最も効果的な肥料の与え方である事を認識して頂きたいと思います。

 また肥料の量は植物の種類によっても大きく異なりますが、成長の早さ、生育期間の長さ、花の数などが多ければ肥料も沢山必要だと考えれば基本的な問題はクリアできると思います。また原種に近いものより品種改良の進んだものほど肥料は沢山必要である事は念頭に置いておく必要があります。

 与える肥料の成分についても注意する点はありますが、なんでも与えれば良い訳ではありません。大きくする事に期待をかけすぎてチッ素肥料を多く与えれば、大きくする望みは叶いますが、ただ大きくなっただけで中身が薄くひ弱なものになってしまう事から病虫害の被害を受けやすいものになってしまいます。また花を沢山咲かせようとリン酸肥料だけ与えすぎると生育不良を起こします。健康でない状態では花すら咲かないようなものになってしまします。いずれにしても我々人間の食生活と同じでバランスよく全ての物を摂取する事を心がける事が重要です。偏った食事や食べ過ぎは必ず健康を害しますので腹八分目という事も重要です。

 肥料の話は言うほど簡単ではありませんが、基本的にはまず我々人間の目線で考えて植物たちと付き合う事が出来れば問題はありません。その事がガーデニングを楽しむ原点であり、またゴールでもありますのでそれらの考え方が出来ればガーデンライフもさらに奥深く楽しむ事が出来るでしょう。

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