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驚愕のマスクメロン

 マスクメロンといえば誰もが知っている果物であり、一度は食した事のある果物の王様ですが、私が食し体験した事のあるマスクメロンは通常の常識をはるかに超えたものでありました。それこそが本当のマスクメロンである事を知った時は正に驚愕したといっても過言ではない体験でした。

 私を含め皆様方にとりまして、マスクメロンは果物の王様であり以前は高価な果物で庶民には高嶺の花で、なかなか食べられるものではありませんでしたが、最近では栽培技術の進歩にともない、また生活レベルの向上からたびたび見かける果物になって来ています。

 今回のマスクメロンは私が日本を代表する無農薬有機農法の師のもとで勉強しているときの出来事ですが、あるとき師匠からマスクメロンを頂きました。そのマスクメロンは同じくその師匠の弟子であり、私の兄弟子にあたるプロのマスクメロンの農家で栽培されたものであり、当然の事ながら有機栽培で手間暇かけて造られた最高のものでありました。

 マスクメロンを頂いたときに師匠から『今日帰ったら冷蔵庫に入れて、明日食べなさい』そんな指示を受け私は疑問に思い師匠に質問を致しました。『先生このメロンまだお尻の部分が固いですよね?明日もう食べても良いのでしょうか』当然の事ながらマスクメロンというものは果実の底の部分(お尻の部分)がやわらかくなってきたら食べ頃という事は私の中では常識的な事でありました。おそらく殆どの皆様がこの事が常識になっており、そのような状態で召し上がっている事と思います。

 家に帰ってからも半信半疑で、家内にこの事を伝えました。帰ってきた答えは私の常識と同じで『こんな硬いメロンまだ美味しくないよ』と期待通りの答えが返ってきましたが、師匠の言われた『今日冷蔵庫で冷やし、明日切って食べなさい』という指示に従いその通りにしました。

 翌日言われた通りにマスクメロンを切り食べた時の感想は正に驚愕という言葉がふさわしいものでした。お尻の部分は硬くても中身は完熟です、それもいつも食べているようなマスクメロンとは全く違い非常に甘いものでありました。私の家内もこの事には相当驚いた様子で『何でこんな事があるのだろう』と首をかしげながら食べたマスクメロンは今でも忘れる事の出来ない最高のメロンでありました。

 翌日すぐさま師匠のところに行き、その感想を述べたところ師匠は私に『これが本当のマスクメロンだよ、今まで本田君が食べていたものは偽物だよ』と軽く流すように答えられました。納得がいかない私にさらに詳しい解説がありましたが、簡単に言えば今まで食べていたマスクメロンは、半分腐りかけのものであると言う説明だったのです。確かに熟すという事は一般的にはそのような意味なのかも知れませんが、私の既成概念を打ち破ったこの出来事は正に驚愕のマスクメロンと言わざるを得ないものでありました。

 このマスクメロンは、無農薬有機農法の技術を駆使し微生物の働きを最大限に生かしたもので、非常に手間のかかったものである事は言うまでもありません。ある程度の理屈は理解できましたが、実際に栽培されている方の細かいノウハウは説明のしようもありません。しかしながら実際にそのようなものが存在するということが理解できた事には私にとりましても非常に貴重な体験になったことは明白な事実です。

 無農薬有機農業を実践している農家の栽培した作物はいろいろ食べる経験が出来ましたが、いつも店先で売られているものがいかにいい加減なものが多いかは非常に悲しい現実です。また多くの皆様がそれらが当たり前だと思い込み本物に出会えない事を嘆き悲しまれていた師匠は既にこの世にはおられませんが、少しでも皆様に理解して頂き見る眼を養って頂ければ私にとりましても幸いです。みかんやイチジク、トマトやイチゴなどまだまだ多くの体験がありますが、機会があればまたお話させて頂きたいと思います。

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