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早くなる時間

 時間というものは我々人間が存在する以前から規則正しく時を刻んでいる訳ですが、実はそうではなく人間が創り出した概念なのかも知れません。本来時間は正確に刻まれて速くなる事などある訳がありませんが、我々が感じる時間は時代と共にどんどん早くなっているとも言われています。

 余談ではありますが、宇宙の歴史は百数十億年、地球の歴史は四十六億年といわれておりますが、人類の歴史などは地球の歴史に比べれば問題にならないくらい短いもので、ホモサピエンスと呼ばれる我々人間の祖先が二十万年前にアフリカを起源として進化しながら世界中に広がったのが定説であります。もし地球の歴史を一週間とたとえるならば、人類の歴史はたったの一秒あまりであるとも言われています。生物の頂点に君臨している私たち人類も地球の歴史から言えば新参者以外の何者でもありません。

 生物の進化は長い地球の歴史の中で非常にゆっくり進む訳ですが、人間の短い一生などでは殆ど何も変わらないくらいのスピードです。また人類が原始時代を経過して現代の生活様式に至るまでも非常にゆっくりしたスピードで時が流れてきた事は皆様もご存知の事と思います。ある意味自然の流れ(時間)に我々人間が合わせて生活して来た事も同時に理解する事が出来るでしょう。

 現代の文明社会から言えば非常に不便で暮らしにくいものであった事は想像するにたやすい事でありますが、その時間の流れこそが一番自然な時の流れである事は決して否定できるものではありません。ところが最近の時間の速さはどんどん加速して行き、ここ数十年の間に信じられないくらいの速さになっています。また今もなお速くなった時間が加速度的に早くなっているのが現状です。

 私も生まれてから40数年たちますが、たった数十年のうちに信じられないくらいの変わり様ですが、時間というものは時と共にどんどん速くなり、最後はそれに耐えられなくなり全てが終わってしまうと言う考え方まであるくらいで、我々人間は速くなる時間には決して適応できるものではなく既に限界に近い状態なのかも知れません。人間の一生も歳を重ねる毎にどんどん速くなっていく感覚はそれらの事と同じ理屈なのかも知れません。

 人間も他の生命体と同じで地球(宇宙)に生まれ、決まった時の流れのリズムがあるはずですが、不便さからありとあらゆるものに対して開発する事に専念し、非常に暮らし易い便利な生活を送る事が出来ています。しかしながら逆に弊害も多く既に拒否反応を示している方も現実には多く見受ける事が出来ます。どうやら物質的には問題なくても精神的には限界があるようです。しかしながら世捨て人になり山奥で暮らすわけにも行かず、私たちが合わせる他ありませんが、何とか工夫をして時の流れを加速させない様にしなければ、一体どこまで行ってしまうのか想像できません。

 庭造りに携わっている私にとりましては、自然と触れ合い共生する事によりゆっくり時が流れる事を実感できるのは非常にラッキーな事です。しかしながら実際は忙しさに振り回されその時間を作る事すら出来ないのは皮肉なものでありますが、それでも一人でも多くのお客様にそれをお届けできれば、それが私にとっては一番幸せな事です。時間などは決して早くなるものではありませんが、まずはそれに気付く事が解決するための第一歩です。皆様も一度自分の時間を計ってみては如何ですか。・・・・・きっとあまりの速さに驚かれる事でしょう。


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