グリーンエコートップページ ガーデニングコラム

ワイルドスピリッツ

 私が2001年に放送された2回目のTVチャンピオンに出場した折、決勝ラウンドで創った庭のタイトルが『ワイルドスピリッツ』でしたが、このタイトルについて多くの質問が寄せられました。今回はこのタイトルの本当の意味についてお話させて頂きます。

 2001年TVチャンピオン決勝ラウンドは、お客様からの要望で、高原のペンション風でカントリーな感じの庭が創って欲しいと要望され、ビジュアル的には大きな問題も無く庭の構想が出来上がった訳ですが、その前に目に見えないコンセプトを何処に置くか考える時点で、私が本当に皆さんに伝えたい事が『ワイルドスピリッツ』と言う言葉でした。

 『ワイルドスピリッツ』さてどんな意味かと考えると、直訳すれば荒々しい精神とでも言うのでしょうか、なんだか良く解らないのが現実です。私もそうですが、日本人の英語に対するボキャブラリーは非常に貧しく、単語を一側面からしかとらえる事しか出来ないのが現実です。

 さてどのような意味がこの言葉に隠されているかと申しますと、『ワイルド』と言う言葉の意味の中に『手つかずの自然』と言う意味があります。ガーデンという物の本質を考えると、どうしても自然(ナチュラルとかネイチャー)と言う言葉がついて回る訳ですが、自然と言う言葉の根源がまさに『ワイルド』と言う言葉です。

 私が常々庭創りの根底に置いているテーマが自然と言う2文字ですが、今風に言えば正にナチュラルとかネイチャーと言うのが最も解り易い訳ですが、さらにその自然と言う2文字を深く掘り下げると『ワイルド』と言う言葉にたどり着く訳です。
 発達した現代文明の中で環境問題などがよく取り上げられる昨今ですが、ガーデニング文化も、崩壊して行く自然を取り戻す為に、人間の本能から生まれてきた文化だと言う事を考えると、この言葉を使わざるを得ない気持ちで一杯でした。

 私のような普通の人間が自然と言う創造主の産物であるものに対して、語る事は大変おこがましい事ではありますが、自然の大切さを真剣に考える精神、まさに『ワイルドスピリッツ』と言う言葉を使わざるを得ないのが本音の所です。
 ビジュアル的なものだけにとらわれて発展して行くガーデニング文化に対して、日本と言う自然の宝庫である国にふさわしい、本当の意味でのガーデニング文化に少しでもお役に立てれば幸いだと考えこのテーマをつけさせて頂きました。

本当の意味で物心共に豊かな日本の未来を後世に伝えるのが、私達の義務では無いでしょうか。
『ワイルドスピリッツ』そんな言葉をいつまでも忘れずに生きて行く為につけた私の心です。

グリーンエコートップページ ガーデニングコラム
Copyright(c) 2005 GreenEcho.Co.Ltd. All Rights Reserved.                          Web Produced by GreenEcho