グリーンエコートップページ ガーデニングコラム

粗悪堆肥

 ガーデニングを実践する上で欠かせないのが土造りだと言う事は私も常々お話しておりますし、植物栽培をある程度楽しんでいらっしゃる方は堆肥の重要性も理解して頂いている事と思いますが、一口に堆肥といっても品質は千差万別で私たち消費者が見ただけでは解からないのが現実です。

 私は現在は土造りに最大限の注意を払い、堆肥の選定には神経質なくらい気を付けています。その原因はまだ私が無農薬有機農法の勉強をするずっと以前にさかのぼります。堆肥というものについての認識も甘く通常造園業者の方が使っている堆肥をとにかく土と混ぜれば問題ないと勝手に解釈し庭造りの仕事をしていましたが、ある時せっかく植えたグランドカバーの植物があっと言う間に枯れてしまいました。

 原因がすぐには解らず非常に困りましたが、問題が堆肥にあった事を理解するのにさほど時間はかかりませんでした。匂いを嗅いだり色々な事をして堆肥の分析もしましたが、なんとその堆肥は水を含ませ舐めたところ塩の味がかすかにしたのです。塩分が含まれた粗悪な堆肥が原因で草花に大きなダメージを与えた事が判明しました。一般的に出回っているもので、私も疑う事なく使用した訳ですが堆肥の選別には大きな授業料を払わされる事になったのは今でも忘れる事の出来ない苦い経験です。

 それからは堆肥の選別にも充分注意を払い仕事を進めてきた訳ですが、無農薬有機農法の師に出会ってからは堆肥の重要性や品質の認識は大きく変わり現在では大きな問題も無くなってきました。堆肥の製造過程における温度管理やその他の技術についての説明はあまりに多くの事がありますので今回は省かせて頂きますが、粗悪な堆肥を使えば必ず弊害が出ると思って頂けば幸いです。

 最近でも私が手がけた庭を持つお客様のお宅で、木が急に枯れたとの一報を頂き、早速お伺いし色々な方面から検証しましたが、その原因はウッドチップでありました。夏場に土の乾燥を防ぐためにホームセンターでウッドチップを買って木の根元に撒いた訳ですが、

 その行為は堆肥で地面をマルチングする意味においては非常に重要な事ですが、そのチップは全く発酵された形跡がない生の木で、水分を含ませて舐めたところ塩の味がしました。

 おそらく輸入木材で港の貯木場で長い間海の中で浮いていたものが主原料で南洋材の様な木目でありましたが、リサイクルの為に理屈を知らない業者が製造し販売されたものだと思います。せっかく植物の為にした行為が仇になってしまった事は非常に残念な事であります。

 堆肥の選別はプロでも難しく一般の方ではなおさら選別など出来るものではありませんが簡単にアドバイスできるとしたら、販売されている商品(堆肥)のサンプルが見たり触れたり出来るお店で購入する事です。それが出来ないお店では全く試す事が出来ませんので、まず良心的なお店を選ぶ事が重要です。そしてお店の方が詳しい知識を持っていて充分な説明が出来れば言う事はありませんが、なかなかそのようなところは無いのが現状です。あとは自分の感覚を信用する他ありませんが、出来れば舐める事が出来ればよいのですがこの方法は簡単にはお勧めできませんので、匂いを嗅いで頂く事が最も良い方法です。粗悪なものは臭く、良いできのものは心地良い臭いがしますのでこの方法だけでもある程度は判断できます。森の中の土の臭いがすればまず大丈夫だと思います。あと水分でべとべとになったものはあまりお勧めできません。出来れば程良く水分があり握れば固まりになるもので、ほぐすとばらばらになるものがお勧めです。また堆肥の大きな粒を選び割ってみて中まで充分は発酵しているものが最良です。割った時に木の色が残っているものは未熟な堆肥であり、この堆肥を使うと土の中で発酵し植物に害が出ますので避ける事が懸命です。

 堆肥はガーデニングを楽しむ上で非常に重要なものであるが故に品質の良いもの選択する事でより有効な植物栽培を実践して頂きたいものです。色々な方法を試しているうちに感覚で良いものが解かるようになってきますので是非実践して頂きたいと思います。土造りがガーデニングの基礎であり、基礎がしっかりしていなければその後の結果は誰もが想像するにたやすいものであります。

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