グリーンエコートップページ ガーデニングコラム

ガーデンデザイナー(設計者)の資質

 建築を含めあらゆる物を創造することを仕事にしている設計者には、その数だけ個性がありまたレベルも様々だという事がいえます。国家資格の必要な建築士でさえ昨今の強度偽装問題などで話題になっているように、資格や実力だけではなくそれぞれの個人の資質が問われる時代になってしまった事は非常に残念ではありますが、そんな時代だからこそ消費者であるお客様が曇りのない眼で見定める必要があります。

 ガーデンデザイナーという職業は歴史も浅く、特になければならない資格等もなく誰でも出来る職業であります。極端に言えば今日からガーデンデザイナーだと名乗りをあげればその日からガーデンデザイナーになれるような職業であります。しかし逆にその仕事の奥は非常に深く、生涯をかけても成就する事などありえない想像を絶するような職業でもあります。

 誰でも出来るガーデンデザインの典型的な特徴はレンガや石材や枕木などの建築素材を前面に押し出した見た目重視の庭であります。これらの庭は素材の物珍しさを視覚的に利用したもので、比較的初心者や知識のない方でも表現する事が可能な庭で、多くのお客様が一番注目するところでもあります。しかしながらこの点だけでガーデンは構成できるものではなく、植物を育てる園芸の知識やデザインをする上での芸術的な知識、また構造物を安全に長持ちさせる事の出来る知識など、多くの知識がバランス良く絡み合って初めて心地良い空間を造り出す事が可能です。ガーデンデザインというものは、そのようなものであり誰でも名乗れるものでありながら本当は非常に難しいものでもあります。

 庭という空間を表現する事について言えばどんなもので問題ないはずですが、一番大切な事はその庭を造られるお客様が何を望んでいらっしゃるかと言う事です。植物などひとつも無くても庭であるわけですし、ガーデンという新しい文化があらゆる空間を庭として表現できるようになった事は、既成概念にとらわれない新しい日本の文化の始まりでもありますが、その根底に多くの経験と知識がバランスよく保たれている事が極めて重要なことでもあります。

 ガーデンデザイナーと一口にいってもその個性は多種多様でありレベルも格差が発生しますが、その根底にあるものはそれぞれが持っている資質であるといっても決して過言ではありません。ガーデンらしきものをつくってお客様からお金を回収している業者も多く、その後の庭の造り直しも多く経験してきましたが、基本的資質のない方の造った庭は間違いなく満足のいくものにはなりませんし、金銭的にも非常に無駄な事です。

 昨今の社会問題などを踏まえても消費者であるお客様が設計者であるガーデンデザイナーの資質を見抜き感じ取る事が重要ですし、その事がまた多くの資質の高いガーデンデザイナーを育てて行く事にもなります。相互に発展していきそれぞれの庭が良い形で育ち続ける事が出来れば最も理想的な文化になるはずです。

グリーンエコートップページ ガーデニングコラム
Copyright(c) 2005 GreenEcho.Co.Ltd. All Rights Reserved.                          Web Produced by GreenEcho