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食の安全性

 近年の大きく話題にのぼっている狂牛病や鳥インフルエンザなどは大きな社会問題であり、食に対する安全性はもはや楽観視できる状態ではありません。直ちに命にかかわる大きな問題は皆様にとっても大きな関心事である訳ですが、報道されず認知度の低い多くの問題については殆ど無知である状態は決して否めない現実であります。

 ガーデニングを楽しんでいらっしゃる皆様の中にはキッチンガーデンなどで日頃食材に利用する野菜や果物などを栽培していらっしゃる方も少なくないと思いますが、ご自分で食用にする野菜や果樹等はまさか農薬を無神経に使用する事などあり得ないはずであります。害虫や病気などと戦うために試行錯誤をされている事と思いますし、多少の害虫による被害などはさほど気にされていないはずです。逆に虫食い状態のものほど親近感がわき愛着のあるものとして、そのものの価値を最大限にまで引き上げているのはどなたも否定できないはずです。

 しかしながら日常の買い物の話になると考え方が全く別の次元になってしまい、いかにきれいで見た目の良い物を買うかが最大のテーマになってしまいます。虫食いのあるものなどもってのほかであり、土などの付着物や少しの汚れまでも許すことができない完全主義者に変身してしまうのは一体どんな理由があってそのような状態になるのでしょうか。本当は虫食いがあるくらいの物の方が安全である事は分かっているのに、店先に並んだとたんに物の見方の本質が全く変わってしまう事は、摩訶不思議な出来事だという以外に言葉が見つからないのが現実です。

 実際にお店で購入する商品は非常に綺麗で汚れや虫食いなどは殆ど見ることが出来ない状況であり、万が一少しでも問題があれば即クレームにつながるものですが、それほど綺麗なものが一体どれくらいの農薬の使用のもとで作られたのかは、栽培を経験された方なら容易に想像する事が可能です。虫食いのない野菜や果実などがどれほど多くの農薬を使用して栽培されているかという問題に関しては実際に農園にいって目で見て確かめる事はなかなか難しいものですが、事実を知れば恐怖さえ感じるような状況である事は確かです。人間には直ちに被害が出るようなものでなくても長年食べ続ければ少なからず弊害が出る可能性があります。ウサギなどの小動物を飼った事のある方ならご存知だと思いますが、農薬の使用された食べ物を与えた小動物は死んでしまうことすらあるくらいです。

 私は無農薬有機農法の技術を学んでまいりましたが、皆様の家庭菜園も含め経験を積めば積むほど農薬への心配は大きくなるばかりです。販売店による産地などの表示偽装問題も含めご自分たちが食べる食品の安全性についてはある程度気を配る事が不可欠です。この問題の解決はなかなか難しく現実に全く害の無い安全な食品を手に入れる事は不可能に近いのが現実ですが、いつも心のどこかに留め置く必要のある問題です。

 実際に手立てを使えば限りなく安全な食品を手に入れる事は可能で、気を配り注意し続ければ意外なところに販売されていたりするものです。実際に私もそのようなところを利用する事もしばしばありますが、農薬の問題だけでなくそのものが持っている本来の味も格別なものがあります。また本当の野菜や果実はミネラルなどの栄養価も高く、害がある状況から、美味しく栄養のあるものへと天と地ほど差がある全く違うものになってしまう事には驚きを隠す事も出来ません。

 殺伐とした世の中である事には違いありませんが、こんな時代でも正直な仕事をし続けている農家もありまだまだ捨てたものではありませんが、そんな本物の方々が日の目を浴びることの出来る時代を作るのは、それもまた皆様の意識以外他ありません。食の安全性は大きな社会問題でありますが、この機会に是非皆様もこのテーマに触れてみては如何でしょうか。きっと安全で美味しい食べ物に縁があり出会う事が出来るはずです。

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