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50 VS 50 (フィフティーフィフティー)

 『50VS50』(フィフティーフィフティー)日本語でわかりやすく言えば五分五分とでも言えば良いのでしょうか。この言葉は私がこの業界に入るきっかけを作って頂いた無農薬有機農法の師がいつも私に投げかけて頂いた言葉でもありますし、人間関係のみならず植物栽培にとっても最も大切である事を気付かせてくれた言葉でした。

 この言葉にどういう意味があるかと申しますと、まず人間関係にたとえて言うならば人間という生き物は非常に欲の深い生き物でどれだけ満たされても満足が出来ずそれ以上に際限なく欲求が深まる生き物であり、生物の中でも唯一といっても過言ではないのが現実の所であります。この話を例にとって解り易く説明させて頂くと、こんな話が最もよく解ると思います。

 友人または知人と2人でいる時に、普通の人間が一生かかっても手に入れる事の出来ない金額(例えば何十億円としましょう)が目の前に落ちていたとしたら、普通は警察に届けるのが倫理的ではありますが、もし良心の呵責に堪えられ仮に2人で分けてしまおうという事になった場合、はたしてどの様に分けるのが妥当であるかと考えますと、普通は半分ずつで分けると言うのが一般的ですがここで問題になるのはとてつもない程の大金である事を考えると理性だけで物事を考える事が出来るかどうかと言う事です。理性を失い際限ない欲が心の底から湧き出てきた場合相手よりも少しでも多くのお金を手に入れようと思うのが人間の本能である事は決して否定できるものではありません。私もそんな事はないと思いましたが、その立場になってみたら決してきれい事だけではすまされない事は万人全てが否定できる訳ありません。そうなった場合相手より少しでもと思えば悪巧みもはたらき、最終的には相手も抹殺してでも全てを手に入れようと思うかも知れません。人間の本性などというものはそんなものではないでしょうか。

 以上の事から際限ない欲を抑える事を大切に本当は不本意ではあるけれど半分ずつ、いわゆる『50VS50』で我慢する事がお互いにとって一番ベストな手段である訳です。出来れば自分が少しだけ我慢して相手が少しだけ多くする事が出来ればきっとその相手は気分が良いのではないでしょうか。理屈では理解できても実際にそのように考える事など容易な事ではありません、それが人間の本性なのです。

 この事が植物栽培にとって非常に重要である事はもうお気付きだと思いますが、言葉を話さず、ましてや本性など決して現す事のない植物達に対してこの気持ちがあれば必ず良い状態で育つ事は間違いありません。人間の主観(本性)で植物に接すれば相手にとって気持ち良いものであるはずありませんし、自分が犠牲になって相手に接すれば相手の心すら感じ取る事が出来るのではないでしょうか。

 私もそうですがそのような事はなかなか難しく簡単に出来るものではありませんが、少なくとも心の中にしっかり持っている事だけは忘れないようにしたいと常々思っています。完璧などいつまでたってもあり得るわけありませんし、満たされる事などないとは思いますが、植物に対してもお客様に対してもこの心だけは忘れずに接していく事が、この事を教えて下さった師に対して最大の恩返しになる事だと思い、植物と触れ合う仕事が出来る事を今は無き我が師に感謝したいと思います。

 皆さんも植物に対して『50VS50』で接する事が出来れば必ず素晴らしいガーデンライフが楽しめると思います。是非実践してみてください。


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