グリーンエコートップページ ガーデニングコラム

なぜ自然流?

 ガーデニングが日本に文化として定着し始めてから、いったい何年位たつのでしょうか。まだまだ歴史は浅く発展途上である事は否めません。日本には古来から素晴らしい庭文化があった訳ですが近年のガーデニングブームのきっかけは、西洋文化などを取り入れた日本人の新しいライフスタイルが影響している事が発端です。

 当初はそれらの要因から影響を受けた西洋のガーデンスタイル、特にガーデニング大国の英国からの影響が強く輸入のレンガや石材などを多用しまた西洋のライフスタイルに重点を置いた見た目に新しいものが一世を風靡し、新しい素材や珍しい素材などの発掘競争から、日本の典型的な新しいものに飛びつきすぐ飽きるという本質を刺激し、西洋風の見た目の目新しさに重点を置いた商品競争が行われてきました。というのも仕方ない事ですが本来ガーデニングは植物と共生して園芸を楽しむ事が本来の目的でありますが、ビジネスの世界から本質をすりかえられ、全く違うものがさもガーデニングのトレンドであるかのようにねじ曲げられ、業者がリードする形でガーデニングが推移してきました。

 私は最初からこれらの状態に疑問を感じ庭造りをしてきた訳ですが、逆にそれらの状況があったからこそ自然をテーマにした庭造りが出来たのかも知れません。この考えは最初から一貫しており変わることなく庭に携わって仕事をしてきた訳ですが、当初は多くの人に受け入れて頂くことが出来なかった時期もありました。しかし近年では自然をテーマにした庭も認知され徐々にその傾向に向かっている事を非常に嬉しく思いますし、私自身の考えも間違っていなかったと安堵しているのも現実です。

 ところでなぜ自然流?なのかと申しますと。本来自然という言葉は環境をさす言葉として連想されがちですが、私はありのままという意味でこの言葉を解釈しております。我々人類も人間である前に動物であり、本来は自然の生態系のなかのほんの小さな一つの生命にしか過ぎないのが現実でありますが、人間のおごりでしょうか我々が一番で全てを支配している創造主にでもなったかのように、まわりの事など考えずに好き勝手に生きている最もたちの悪い動物です。そのような観点からも自然流という言葉を意識し、またビジュアル的な美しさだけではなく本来自然が持ているありのままの美しさを本質に考えていく事が大切なのではないでしょうか。またそれ以外の意味でもガーデニング自体をもっと無理のない自然体で触れ合うことが出来る文化が発展すれば本当の意味で定着した素晴らしいものになるはずです。

 我々が子供の頃育った何も飾り気もなくただ雑然と植物が植えられてあっただけでの庭でも非常に懐かしく感じるのはまさに自然流の本質に対してまとを得ているからではないでしょうか。人に見せて自慢するだけの庭が決して良い訳ではありませんし、その場所に暮らす方のライフスタイルに合った庭が本当の意味での自然流であるはずです。・・・たとえその庭が上手に造られていなくても素晴らしい庭である事には違いありません。

グリーンエコートップページ ガーデニングコラム
Copyright(c) 2005 GreenEcho.Co.Ltd. All Rights Reserved.                          Web Produced by GreenEcho