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庭の価値観

 日常の庭造り仕事の中で多種多様な方と出会いますが、言葉では言い表す事の出来ない程庭への考え方が違うのには日々驚きを隠す事はできません。住宅事情がハウスメーカーなどで画一化されている事から起きる影響でしょうか、または近年の情報化社会における生活様式の多様化が多くの庭への価値観を造りだしているのではないでしょうか。

 日本の生活が豊かになってきている状況のなか日々の生活のストレスなども多く受け、物質だけでは満たされる事の無い生活に、より一層心の豊かさを追い求めてやまない現代の日本を象徴するかのように、多岐にわたり庭への思いが発展してきている事が手に取るように解るのも、逆に言えば今もガーデニング文化が進化し続けているという事がいえます。

 日本の住宅事情も多種多様で都市部では庭に出来る面積が十分確保できない場合や、集合住宅等で実際に土の部分が無くベランダに庭を造らなければならない場合などガーデニングを取り巻く環境に制限がある場合や、郊外や地方などでは十分な土地を確保できるために施工規模の大きなものになるケースなど様々です。大きい小さいという問題は一概に優劣がつけがたく、場所が十分確保できない所では思い通りにならない事がある反面目の行き届く庭であったり、大きい庭は広々とした思い通りの庭を造る事もできますがメンテナンスなどの問題も憂慮すべき所があります。

 庭を造りガーデンライフを楽しむ上で金銭的にもある程度の予算は必要ですが、高い安いという前に、庭への価値観がどれ程のものであるかということが大前提になります。ガーデンライフを満喫し庭を十二分に活用できれば大金を投入して庭造りをしても決して高いものにはなりませんが、家を建てたからまた購入したから庭もとりあえず無ければいけないというような概念では少しの金額でも意味が無いものになりお金の無駄使いになっている場合もしばしば見受けられます。

 家族が住むための基本になる場所にお金では買えない、また目には見えない効果を目的に庭を造るためにお金を投じる事は、決して無駄になる事はありません。家はただ寝るために帰るだけのものになりがちな現代の風潮から、お金では買えない家族の健康と幸せのためのコミュニケーションの場として庭を造り利用する事は、それだけに留まらず子供の将来に対する教育の問題も含んでいる事に気付かれていらっしゃらない方が少なくないのは現実です。

 庭には基本的な効果のみならず無限な副産物があるのはご理解頂けたと思いますが、豊かで物質的な事だけ満たされた現代から、何処かに忘れてきてしまった人間の心の豊かさを取り戻すために何かをしなければいけないのは既に危機的な状況になってきていますが、その中のひとつの手段がガーデンライフを楽しむ事でもあります。

 たかが庭造りにも多くの有益な要素が含まれており、心豊かに暮らすためにも是非ガーデンライフを楽しんでみては如何でしょうか。思いもよらない事に気付かされるのが実感で解って頂けるのは私の経験から言っても明白な事実です。

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