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後悔しない為のウッドデッキHow to? Vol.2

 前回の『後悔しない為のウッドデッキHowto?』ではウッドデッキが本来持っているべきコンセプトなどについてお話させて頂きましたが、今回のVOL.2では素材についてお話させて頂きたいと思います。

 ウッドデッキを設計するにあたり、コンセプトなどを十二分に考える時に他にも考えなければならない要素のひとつに、最も大切な事であると言っても過言ではない素材の問題を考えなければなりません。一般の方は材木の種類や性質などを理解して見える方は非常に少ないのが現実ではないでしょうか。木である以上いつかは腐ってしまうと言う概念が潜在的にある訳で、その事が逆に材木への関心を低下させているのではないでしょうか。またその関心の無さが我々業者側のリスクを大きく減らしている為に、『木は腐りますから』と言う条件を武器にいい加減なものをお客様に提供しているケースも多々あるのが現状ですので、消費者側がある程度の知識を持つ事が後悔しない為のウッドデッキ造りに大きな意味を持つ事になります。

 ウッドデッキで使用されている素材は様々ですが、代表的な物をいくつか挙げさせて頂きます。最も代表的な素材で皆様も多分耳にした事があるのがウエスタンレッドシダー(米杉とも呼ばれている)です。この素材は北アメリカ大陸西部のロッキー山脈に広く分布し出荷量も安定していますので入手しやすい素材で多くのウッドデッキに利用されています。防腐性や防蟻性は強い方で耐久性は10年〜15年(使用条件環境により異なる)位だと言われています。しかし湿度の高い日本ではもう少し短い様な気がします。また統一規格が無い為に使用には注意が必要です。安全性は中レベルで喘息の危険性があるとも言われています。

 他に一般的にハードウッドとかアイアンウッドと呼ばれている材木がありますが、一般的に流通している商品はウリン、ジャラ、イペ、セランカンバツなどがあります。この種類の材木の耐久性は抜群で、20年程度と言われていますし防腐性、防蟻性も極めて高い材木です。がしかし、本来木が持っている優しさや柔らかさとは縁のない物でありウッドデッキ根底にあるコンセプトには適さない部分がありますが、耐久性だけを考えればこの材木も良いかも知れません。また材質が重たく硬いために施工がしにくくコストが高くなりますし材木そのものの価格も高価な傾向があります。ひとつ気になるのがこの種類の材木の中には情勢不安定な地域のものもあり、不法伐採の問題を抱えていますので、ガーデニングファンの皆様の自然をこよなく愛する方には不向きの物もあります。

 今回皆様に一番気を付けて頂きたいのが、防腐薬剤を注入した材木です。この種類の材木は防蟻性は高い性質を持っていますが、防腐性はあまり期待しない方が良いと思います。もともと雨のあたる外で使用する材木ではない為にあえて薬剤を注入処理しなければならない訳です。また薬剤を真空加圧注入すると言っても材木の中心部までは薬剤が浸透しておらず、中から腐って行くケースを見るのも少なくありません。耐久年数は3年〜5年と言われており、湿度の高い日本での使用は避けるべきです。また一番懸念されるのが薬剤の使用による人体への害の問題です。安全性については法的規格はクリアしていますが、害が無いとは言い切れませんし特に小さなお子様が見えるお宅では気を付ける問題です。ホームセンターなどでよく見かけるSPF材などはこの種類の材木の代表的なものです。

 最後に私がいつも使用している材木でカリフォルニアレッドウッドという材木があります。この材木はあまり耳にしない名前だと思いますが、材木の性質がトータルでバランスが取れています。防腐性、防蟻性も極めて強く、安全性も問題ありません。耐久性は極めて強く15年〜20年と言われています。また木の持っている優しさや柔らかさも兼ね備えております。少し高価ではありますが、施工費はどんな材木を使ってもそれほど変わるものではありませんので殆どの条件でバランスの取れたものが一番良いという概念からこの材木を評価しています。またアメリカ森林製紙協会の持続可能な森林発議プログラム(SFI)の基準を満たしています。自然の環境とバランスを考え植林から伐採まで計画的に考えて行われている事は環境問題にも非常に優しい材木だと思います。この材木はもっと詳しくご説明したいと思いますので、次の機会にお話させて頂きます。

 以上のように材木と一言で言ってもそれぞれの長所や短所があり、コンセプトや使用状況を良く考慮して選ばなければならない事を念頭に置いて頂ければ、ウッドデッキを造るにあたっても後悔しないはずであります。『木はいずれは腐りますよ』と言う業者にだまされる事無く皆様の判断で施工業者と良く話し合いをするのが重要なポイントです。

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