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ガーデニングの影の立役者 『食物連鎖』

 『食物連鎖』などと聞くと何だか学術的な難しい事の様な気がしますが、実はガーデニングをより生活に密着したものにする事やガーデニングをより自然で安全なものにする為には最低限の知識として知っているべき重要な事でありますので、今回はこの『食物連鎖』をテーマにしたお話をさせて頂きたいと思います。

 ガーデニングの影の立役者と言うくらいですので、相当重要な意味を持つ事であるという事は容易に連想される訳ですが、はたしてどの様な意味であるかと言いますと、自然の世界の中で食べるものと食べられるものとの関係の事で、弱肉強食と言えば解り易いと思います。ほとんどの生物が、あるものを食べまたあるものに食べられると言う関係をガーデニングに上手く利用するということで、この関係が悪い方向で作用すれば大きな弊害になりますが、良い方向で作用されれば大きな効果を得る事が出来ます。難しい話をすればきりがない訳ですが、今回は解り易く実際に実行可能な事を例にあげながら進めてまいります。

 普段ガーデニングライフを楽しんでいらっしゃるほとんどの方が体験している食物連鎖は、毛虫や芋虫に木々や草花の葉を食べられてしまう事を例にあげれば良くお解りの事と思います。自然界の中ではその事自体も当たり前の事であり日常の中で普通にある事でありますが、ガーデニングの世界の中では自然であるその事自体も許される事なく行われているのが実態です。農薬を散布し人間にとって必要ではないものは全て抹殺してしまうのが人間のエゴであり、本来自然を楽しみ癒され心身共に健康に暮らすためのガーデニングからは程遠いものです。農薬を出来る限り減らし自然や人間にとってより効果的な『食物連鎖』を取り入れる事が出来ればそんなに素晴らしい事はありません。ガーデニングの中で『食物連鎖』を上手に利用すると言う事は、簡単に言えば虫を食べてくれる昆虫や小動物を庭の中で生かす(飼う)事であります。

 今回全てをお話する事などとても出来ませんが、具体的に例をいくつか挙げるとまず始めに毛虫や芋虫を餌にしている昆虫や小動物をいかに庭に増やすかですが、クモやカマキリを庭で飼う事です。自然な状態の庭で農薬が使われていなければこの様な昆虫は自然に来てくれますが、最初は空地などで見つけたクモやカマキリを連れてきたりします。 カマキリなどは冬の間に卵を持ってきて庭にさしておいても良いでしょう。この方法は私も自分の家の庭で実践しています。次に効果的なものはカエルです。私の家の庭にはアマガエルが多く繁殖していますし、殿様ガエルなどもいます。これらのカエルは小さな昆虫を食べてくれますので効果が大きく、特にアマガエルなどは人間に取りましても有益です。夏場に網戸につかまり、蚊などの昆虫を食べてくれますので殺虫剤代わりになります。また小鳥が集まる庭を造ればなお効果的ではありますが、小鳥は体が小さいが故に農薬がかかっているものとそうでないものの区別が出来る動物ですので、農薬を出来るだけ使わずにガーデニングを実践している庭や小鳥たちが過ごし易く、安全な食べ物がある庭には必ず多くの鳥が集まってきます。

 以上簡単に説明させて頂きましたが、実際には『食物連鎖』が効果的に使われておらず、人間のエゴや勝手な視点から逆の効果が出ているのは良く考えればお解りの事と思います。色々な生命がバランスよく宿る庭造りを心がけ有効的に『食物連鎖』を利用してガーデンライフを楽しんで頂く事が、最も重要なガーデニングの意義であり、より効果的なものになるでしょう。皆さんも是非試してみては如何ですか。

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