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葉面散布

 『葉面散布』という言葉など耳にされた事がない方がほとんどだと思いますし、聞いた事があったとしてもその論理や理屈が解らなかったり、実践などしていないのが現実ではないでしょうか。『葉面散布』の技術はなかなか難しく一般の方に広く浸透していませんが、植物の管理には必要なものですので是非知識を身につけて頂きたいものです。

 『葉面散布』の理屈を説明する前に、植物の生理の話をしなければなりません。一般的に知られている植物への養分の与え方は土の中の根から吸収させて茎や葉など植物全体にいきわたらせるのが通常の概念ですが、『葉面散布』という技術では葉から養分を与えるという既成概念からは大きく外れた方法です。

通常葉の表面はクチクラという層に覆われており呼吸をする気孔は葉の裏側にあります。例外もあり葉の表面でも効果がない訳ではありませんが、基本的には表面のクチクラ層より葉の裏側の方が吸収率が高く、葉の裏側から養分を与えた方が効果的です。しかしながら葉は本来養分を吸収する場所ではありませんので、極端に濃い肥料を与えるとかえって弊害が出ますので、ごく薄いものを散布する事に注意をしなければいけません。またごく薄いものであれば少々多めにかけても潅水をかねて行うという概念と、通常のように根から養分を与えるという両面からの意味でも効果が得られます。私の場合は通常噴霧器を使用し下から上に向けて散布します。

 さらに『葉面散布』を人間にたとえて言いますと胃の悪い方が、また体調を崩されて病気の状態にある方が、注射を打ったり点滴をしたりすると言えば理解して頂きやすいと思いますが、まさにこの方法は根の状態が悪い時でも直接葉から養分を補給しますので結果が早くまた効果も大きいわけです。基本的には根の状態を良くする事が大切ですが、補助的にこの方法を使用すればさらに大きな効果が得られるはずです。

 しかしながら、この方法は遅効性の肥料を与えるように、一回行えば長期間効果がある訳ではなく一時的なものでありますので、回数を重ね何度もする手間が必要です。散布した養分はその日が一番吸収率が高く時間を重ねる事でその率は下がりますが、基本的には4日程で全てを吸収すると言われているのが一般的な概念です。雨の日などの影響もありますが、5日おきに散布する事が最も効果があると言われています。

 私の場合は無農薬酵素農法を学びましたので、皆様おなじみの窒素、リン酸、カリや微量要素など、また植物に対して有用な酵素などを与えるのにこの方法を良く使いますが、一般的な肥料などもこの方法は使えますので、是非この方法を取得して頂きたいと思います。プロの農家などではこの『葉面散布』も当たり前の技法として使用されていますので、手間を惜しまず管理して頂きたいものです。今回は『葉面散布』について簡単に概略だけの説明になりましたが、ごく薄いものであれば弊害はありませんので是非試してみて下さい。

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