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知る人ぞ知る!魅惑のギボシ

 ガーデニングファンの皆様に限らず、ある程度植物を触った事のある方なら殆どの方がご存知である植物にギボシ(擬宝珠)がありますが、この植物は浅く広く皆様に浸透しているのが殆どで、本当のギボシの奥深さなどを知っていらっしゃる方は非常に少ないのが現状です。

 そもそもギボシは日本に古来から自生するユリ科の多年草で、日本のいたる所に分布し食用としても利用されてきた植物であり、以前は私たちの生活に非常に馴染み深い植物の一つであり一般の家庭の庭先にもよく植えられていたものです。

ギボシの人気はガーデニングが日常的に行われている欧米諸国でも根強いものがあり、毎年新品種などのコンテストなどもあるくらいです。生産量も日本とは比較にならない程大規模に生産され日本での人気の比ではありません。ギボシの世界的な人気の発端は一説にはシーボルトがオランダに帰国する際に日本の植物を持ち帰った事に由来するとも言われていますが、ギボシの持っている美しさや非常に丈夫な性質などから交配が盛んに行われて新しい品種が常に造られているのが現状です。

近年のガーデニングブームの到来によりバイオテクノロジーで大量に造られたギボシが日本に輸入されるようになり園芸店にも並ぶようになり少しづつではありますが一般の皆様にも浸透しつつあります。

 しかしながら古来より日本で自生している品種は殆ど市場に出る事はありません。生産の便宜性からメリクロンというバイオ技術を使い大量に造る事からコストを抑える事やその生産状況、また流通の便宜性からも外国からの輸入苗に市場を独占されている訳ですが、本来日本で生まれたギボシの美しさとは人工的に造られたギボシのような派手さすらありませんが、品が良くあらゆる風景に溶け込む自然の美しさがあります。

 欧米で交配され多種多様な姿を楽しませてくれるギボシもある意味必要だと思いますが、そのような物はどこか優雅な日本の文化とは食い違ったものであり個々を見ればそれなりの美しさもありますが、やはり本家本元の自然が造りだした物とは全くと言って良いくらい異質なものである事は殆どの方が知り得ない事ではないでしょうか。

 日本の自然から生まれたギボシは大きさも性格も多種多様で、どんな植物にも引けをとらないような物や、小さく愛らしいもの、一般的には西日に弱いと言われるのがギボシの常識ですが日当たりでも問題ないものなど多くの種類が存在します。全てをこの場でご紹介するのはとても無理な事ですので機会をみておすすめのギボシを紹介させて頂きます。

 普段何も気にせず、見過ごしてしまう日本の植物にも素晴らしい世界がありガーデニングを楽しむ原点を少しだけ変えて頂き足元をみたガーデニングを実践すればたった一つのギボシでもこんなに奥深く魅惑的なものがあることに驚愕する事に気付かれる事でしょう。

 私も庭を設計する時に日本のギボシを良く使いますがギボシの魅力に取り付かれ虜になる自分に驚きの言葉を隠す事は出来ません。そのうえ丈夫で管理がしやすいとなれば、ギボシを使わないのは損といっても過言ではありません。皆さんにとりましては入手も難しく身近にない日本のギボシですが、機会を見てご紹介させて頂きます。

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