グリーンエコートップ  ガーデニングコラム

エピソード2001 Vol.5

 予選ラウンドをかろうじて通過し何とか生き残った私は、何のためらいも無く決勝ラウンドを迎える事になりました。既に勝つ事など何の意味も無かった私にとってこの決勝ラウンドは担当するお客様にとって満足して頂ける事だけが最大の目標でした。

 予選ラウンドの収録が終わりその足ですぐ決勝ラウンドの下見がありました。施工する場所は予選ラウンドの行われた場所から非常に近かったので、すぐに到着し決勝ラウンドの施工をする抽選及び撮影の準備が始まりました。まず始めは前回同様に担当するお客様を決める事から始まります。はじめに3件のお宅を回り、それぞれのご家族の希望を伺ったり立地条件等をチェックする事から始まりますが、当然この時から既に撮影が始まっており何をするにも手順を踏んで進んでいく事が非常に時間がかかりもどかしいものでした。

3件のお客様のお宅を回り抽選で担当場所を決める訳でありますが、私にとりましては既に希望のお宅が心の中では決まっていました。がしかし個人的な希望を言える訳も無く抽選が始まろうとした時撮影スタッフからとりあえずと言う事で希望を聞かれそれぞれの選手が希望を申し出たところ、なんと都合よくバラバラにわかれ、それぞれが希望のお宅を担当できる事に決まりました。

 私の担当するお宅はちょうど年恰好も家族構成も私の家族と殆ど同じでしたのでとても親しみがありましたし、なんと言っても前回同様決め手になったのは、このお宅の庭に咲いている草花が一番手が行き届き綺麗だった事です。せっかく造る庭ですので一番可愛がってくれるお宅が私にとってはこの上ない喜びだからです。

 それぞれの選手が担当のお宅に別れ、お客様との打ち合わせが始まりましたので、私も詳しく打ち合わせをさせて頂きました。何処のお宅でも同じ事が言えるのですが、奥様の思いの中にあるものが一番印象的で家の中もそうでしたがビジュアル的なご要望はアメリカンカントリーでした。趣味にも一貫性がありとてもやりがいを感じました、また庭に対する思いもご主人をはじめ大きな思いがありましたので、非常に難しい事ではありますが何とか気に入ってもらえるものを造りたいという気持ちがより一層大きくなり、勝つための戦略などは全く考えずに、良いものを造る事だけに集中したいと思いました、この番組も今回限りと言う思いがありましたので、ためらいも無くただ突き進む事だけを心に決めて帰路につき準備を始めたのです。

 一息つくまもなく帰ってからまず始めるのはプランニングです。前回同様プランニングにかけている時間は無く、ほぼ1日で決めなければいけない状況ですが、今回はお客様にも多くの希望を仰って頂き、全てがかなう訳ではありませんが1つでも多くのご希望を取り入れプランニング致しました。出来上がったプランはアメリカ西部のロッキー山脈のイメージを大切にして考え、コンセプトはまさにアメリカンカントリーの根源である、手付かずの荒々しい自然を根底に置いたものになりました。

 タイトルは『ワイルドスピリッツ』決定的なものは何も無いけれど、お客様の住まいのある公団で決められているオープンガーデンである事また居住性、ライフスタイル等々私にとりましては満足のいくプランになりました。

 後は準備をして決勝ラウンドに望むだけ。どんな結果が待っていようとも何も恐れる事ない心持で決戦場所である多摩ニュータウンに向かったのでした。

グリーンエコートップ  ガーデニングコラム
Copyright(c) 2005 GreenEcho.Co.Ltd. All Rights Reserved.                          Web Produced by GreenEcho